消費税:Twitterトレンドより「#出版物の総額表示義務化に反対します」
Twitterで今何がトレンドになっているのか覗いてみたんですが、「#出版物の総額表示義務化に反対します」というのが上位にランクインしていました。「本体価格+税」という表記が出来なくなることに反対するもののようです。
「本体価格+税」という表記が令和3年3月31日以降できなくなる→書籍のカバーを作り替える必要がある→出版社のコスト負担が増大する→書籍自体を絶版にしたり場合によっては出版社が廃業する、といったことが想定されているようです。今以上に紙の本が売れなくなる恐れがあります。
身近なところで、昔よくお世話になった地元の書店が昨年店を閉めました。なんとなく寂しいもんです。
紙の本を取り巻く環境はインターネットの普及で激変したんだろうと思います。全国出版協会のHPに「日本の出版販売額」のグラフがありました。
インターネットの利用状況の推移については総務省の通信利用動向調査にグラフがありました。
相関関係があると考えて問題ないでしょう。
街の小さな本屋さんのメイン商材は週刊誌、月刊誌、マンガだったように思います。メインどころが売れなくなると閉店を選択せざるを得なくなったのでしょう。経営者の年齢も影響していると思います。
悪循環が続いているこの状況下でさらに総額表示を要求されることになると業界的にはしんどいでしょう。本屋にあるすべての書籍のカバーを作り替える。一冊一冊に定価が記載される独特な商習慣のせいでもあります。でもこれ、独占禁止法で国が認めていることのようなんですけども。例外をすでに認めてるんだから、消費税の表記くらい、認めてあげてもいいように思いますね。