補助金:経営資源引継ぎ補助金

あちこちのホームページを見るのですが、表示される広告で気になるものが。

経営資源引継ぎ補助金です。

ホームページはこちら↓

https://k-shigen.go.jp/

 

この広告はホームページを見ている人の検索履歴等からその人向けの広告を選んで表示する「リスティング広告」で表示されているものですが、補助金事務局が広告を出すことが珍しいなと。

 

M&A向けの補助金なのですが、受付期間が1か月弱と短いですね。チラシをばら撒くよりもピンポイントでM&Aとか事業譲渡とか廃業とかのキーワードで検索した人をターゲットにしているのでしょう。なかなか良い手法だなと感じます。

 

今、国がしたいことは「経営者の高齢化が進む中小企業の技術・雇用等の経営資源を次世代の意欲ある経営者に承継・集約すること」なんですね。

 

廃業すると技術も雇用も失われてしまいます。コロナ禍の中、やむなく廃業を選択する企業も多いと思います。製造業の倒産は現段階ではまだ少ないように思いますが、これから増えてくるのかも知れません。その前に次世代に承継・集約させたいわけです。

 

そんな国の思いとは裏腹に、企業の経営者、特に中小零細企業の経営者はギリギリまで頑張って、やむなく廃業を選択するのでしょう。自分の会社の事業が売れるだなんて考えもつかないかもしれません。廃業についてインターネットで調べるとこの補助金の情報が表示される。考えるきっかけになるのかもしれません。

 

追加の情報として相談できる機関を紹介します。

中小企業基盤整備機構は各都道府県に「事業引継ぎ支援センター」を設置して事業引継ぎの支援を行っています。↓のホームページで調べてみてください。

https://shoukei.smrj.go.jp/contact/

 

つらつらと書いてきましたが、なんか「経営資源引継ぎ」ってわかりにくいですよね。思い切って「事業売却補助金」って名前にしたほうがわかりやすいんじゃないかな?