起業・創業した後の相談相手はだれ?

 金融機関では起業・創業するお客さんを支援する立場でした。
 
 とは言っても営業店に居たとき(平成9年~平成19年)は、お客さんが作った創業計画書の内容を見て数字におかしな所がないかチェックすること、保証協会の創業融資の申込条件を満たしているかどうかをチェックし満たしていれば申請してもらうことくらいだったように思います。申込条件に合わない場合は政策公庫(当時は国金)に行って頂くよう誘導。うまく保証協会の認可が取れれば融資を実行して支援完了といった感じです。


 お客さんは創業前なので窓口に来られます。そうすると融資係の窓口の仕事になるわけです。融資係は内勤なのでお客さんの所にはあまり出向かないんですね。なので、創業融資をしたら用事がなくなるのでお客さんと接触することがなくなってしまいます。次の融資セールス時期も返済実績を1年程度見るので、それまでは行っても無駄足と考えがち。どうしても疎遠になってしまうんですね。

 
 1年程度で事業を畳まれた方から「相談する相手がいなかった」とお聞きすることがありました。金融機関として創業融資で金融面での支援はできていたのですが、経営の相談相手と思われていなかったのでしょう。金融機関としての限界は当然あるのですが、少なからずショックを受けましたね。

 

 さて、今は大きな組織から離れ、税理士として独自の判断が出来る立場にいます。中小企業の経営者が悩みを相談する相手で一番多いのは顧問税理士・会計士だというアンケート結果もあります。税理士の重要な役割の一つですね。力を注ぎたいところです。

 

 相談相手が欲しいと考えられる方は一度お話ししてみませんか?お互い人間ですので相性の良し悪しはあるでしょう。気に入って頂けるようであれば全力でサポートします。半沢さんほどの熱量は期待しないでほしいところですが…

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