相続:相続対策って何をするの?
相続対策って聞いたときにどんなイメージを持たれますか?
「相続税を少なくする対策」って思いますよね、たぶん。
間違ってはいないのですが、まずは「誰にどの財産を相続したいのか」というところを入口として考えて頂きたいなと思っています。
もし何の対策も行わずに相続が発生したとしたらどうなるでしょう?
残された相続人の皆さんが遺産の分け方を話し合って決める必要があります。
遺産が現金や預貯金だけであれば、何の問題もなく決めることが出来るかもしれません。
不動産があったり、株式があったり、生前に贈与をしていたりするわけです。
不動産については自宅だったり、事業に使っている店舗や工場だったり、賃貸しているアパートだったりするわけですね。
株式については上場企業の株式であったり、経営している会社の株式であったりするわけです。
もし、遺産に現金や預貯金がほとんどなかったらどうなるでしょう?
不動産を共有で相続しますか?会社の株式を分けて相続しますか?相続税の納税資金どうしますか?
もしかしたら相続した財産を売却して換金し、税金を支払う選択をする必要があるかもしれません。
でも、生前に方向性を決めておけばこういったことを回避することができるかもしれません。
相続対策は相続が発生する前に、財産を把握し、その財産の行き先をある程度固め、相続税の納税額の予測を行い、相続人間で揉めることが無いように遺言しておく、その流れの中で節税になる対策を実行することが求められます。
相続対策はひとりひとり異なります。一世代だけの検討だけではなく二世代、三世代にわたって検討する必要もあるかもしれません。税理士にはそのお手伝いが可能です。でも税理士にも得意とする分野とそうでない分野があります。相続対策はわたしの得意とする分野です。